徳島県佐那河内村の取組み

主な特徴や狙い

佐那河内村は、徳島県の北東に位置する村で、徳島県唯一の村です。

近年、村では、人口の移動とともに村内に不動産を所有する人が流出してしまっています。そのため、相続が生じても登記が行われないため、所有者の把握ができず村内の不動産が利用できないという課題がありました。
そこで、村内に固定資産を所有している人との具体的なつながりを作るための手段として、2017年3月から「ふるさと住民票」の運用を開始しました。
村は、空き家を含む遊休不動産の利用や、移住や事業継続の促進を行う地域運営法人を設立したり、登録者に村のイベントや企画の情報、村関係書類の提供を行い、全国に在住する村とのつながりのある人を可視化する取り組みを行っています。

佐那河内村の紹介はこちら!(住んでみんで徳島Webページ「佐那河内村」)

主な取組み

  • 村内の伝統行事やイベントの紹介・案内
    (村の当初予算や施政方針などをまとめた資料や夏祭り、秋祭り情報、村内では全戸に配布している人権カレンダーなど、計3回送付予定)
  • 『地域おこし支援員』としての活動の場の提供(佐那河内村集落支援員等設置要綱に基づく)
  • 登録記念品(クリアファイル)の進呈
  • 専用SNSページや専用HP情報の提供を予定
  • 村の計画や施策等への参画の場の提供

ふるさと住民登録者数

280名[2022年5月末時点]

対人口(2,198人)比は、約12.7%

※人口は、2022年5月末時点。

ふるさと住民カード

佐那河内村ふるさと住民票に申込みたい!

佐那河内村ホームページで配布する申し込み用紙により申込むことができます(登録料は無料)。

「ふるさと住民票」は、その市町村への ”思い”さえあれば、どなたでも住民になれます。
構想日本はご縁を結ぶお手伝いをさせて頂きたいと思います。

下記リンク先より佐那河内村「ふるさと住民票」の申し込みができます。
佐那河内村WEB(ふるさと住民票):https://www.vill.sanagochi.lg.jp/furusato/

メディア記事等

『ふるさと住民票』をテーマにフォーラムを開催!(9/20)

9月20日、239回目のJ.I.フォーラムを開催しました。

≪開催概要≫

「自治体発『ふるさと住民票』というアイデア」~「関係人口」を増やしゼロサムからプラスサムへ~

構想日本と12の自治体で、2015年から「ふるさと住民票」の活動を進めています。

住民票はないけれど故郷に愛着がある、仕事や介護で複数の地域に住んでいるなど、現代人は自治体に対してより柔軟な関係を求めています。これに対して「ふるさと住民票」は、人々と自治体の「複線的な関係」を提供しようというものです。そして、実施5市町村は「ふるさと住民」が400名余増えたのです。

今、各地で人口増の取り組みが行われていますが、日本全体の人口が減る時代には、所詮「とりあい」に終わります。

しかし「関係人口」すなわち地域に関わる人を増やせば、ゼロサムがプラスサムになるのです。国の制度の枠にとどまらず、独自の知恵で関係人口を増やす。これが人口減少時代の自治体の姿ではないでしょうか。

〇日時・場所

2017/09/20(水) 18:30~20:30

日本財団ビル2階 大会議室

〇登壇者

菅野 典雄 (福島県飯舘村長)

福嶋 浩彦 (中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長)

安冨 圭司 (佐那河内村 総務企画課)

山下 祐介 (首都大学東京 准教授)

〇コーディネーター

加藤 秀樹(構想日本代表)

 

詳細は構想日本HPをご覧ください。

また、当日の中継はこちら(Youtube)でご覧いただけます!

 

2年前に8人の首長と構想日本が共同提案した「ふるさと住民票」について、その意義や実際の運用状況、今後の課題や方向性などを議論しました。

以下は、構想日本総括ディレクターの伊藤が当日に実況ツイートしたものです。
参考としてご覧ください。

 

 






 

(※上記は、構想日本オフィシャルブログ「『人口の奪い合いをやめて関係人口を増やそう』第239回JIフォーラム実況ツイート」より抜粋)

徳島県佐那河内村でふるさと住民カードの交付式が行われました!

佐那河内村では、村の名前にかけて「3月7日(さなの日)」に交付式を行いました。ふるさと住民票制度の運用開始は、鳥取県日野町に次ぐ2番目(村としては全国初)です。

人口が約2500人の佐那河内村は昨年、7年ぶりの社会増になりました。
これは地域の世話人、集落支援員・地域おこし協力隊、移住コーディネーター、行政関係職員などを「地域を耕すキーパーソン」と称し、一緒になって村の活性化を行っている大きな成果と言えます。

佐那河内村ではふるさと住民票を、村外在住者(納税者)と「村」との繋がりを「見える化」のツールとして活用し、佐那河内村への「納税者=応援者」としての活躍の場づくりを目指します。

 

≪交付式の様子≫

当日は、ふるさと住民票の対象者を代表して加古川市在住、名誉村民でもある山根玉峰さん(写真中央右)、川口市在住、関東佐那河内会代表の東朋良さん(写真左)、小金井市在住、手のひらストア代表の井寺喜香さん(写真右)に岩城福治村長(写真中央左)から「ふるさと住民カード」が手渡されました。

 

≪カードデザイン≫

表面には、シンボルデザインとして【半鐘】が描かれています。
村民ならだれもがその半鐘を知っています。そして、場所からはとても美しい景色を見ることができます。

 

 

≪ふるさと住民票の取組み≫

  • ふるさと住民カードの発行
  • 専用SNSページや専用HP情報の提供
  • 『地域おこし支援員』としての活動の場の提供
  • 村内の伝統行事やイベントの紹介・案内 など

 

≪ふるさと住民票の登録対象者≫

  • 佐那河内村出身者
  • 村にふるさと納税を行った人
  • 村外在住で村に固定資産を所有している人
  • 住民登録はしていないが一時的な居住者
  • その他(村に愛着を持ち、積極的に関わる意志のある人)
  • など、村に何らかのゆかりのある人です。

 

佐那河内村のふるさと住民票に関する詳細( 佐那河内村ホームページhttp://www.vill.sanagochi.lg.jp/docs/2017010500015/ )

 

≪メディア情報≫

徳島新聞「ふるさと住民票制度始動 佐那河内村」

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/03/2017_14889495367698.html